風邪は通年。インフルエンザは冬だけ
毎年冬になると「今年のインフルエンザは●型で・・・」というニュースが流れますよね。
今年も大流行しているインフルエンザ。
普通の風邪は1年を通じてかかるのですが、インフルエンザは季節性で日本では11月~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。
このような冬の季節だけという特徴があるため、16世紀のイタリアの占星家たちは、これを星や寒気の影響(influence:インフルーエンス)によるものと考えていたようです。これがインフルエンザの語源であると言われています。
風邪と比べ「強力なウイルス」
ウイルスや細菌などがカラダの中に入って風邪をひくと、くしゃみ・熱・鼻水などが出ます。
この症状は、ウイルスや細菌など目に見えない小さな生きものが原因なのです。
インフルエンザにかかってしまうのは、「インフルエンザウイルス」というウイルスが原因です。
インフルエンザにかかっても風邪と同じような症状がでますが、風邪よりも急激に症状が進み高熱になり、全身に症状を伴うことなどが特徴です。
これは、インフルエンザウイルスの性質が原因です。
風邪のウイルスと比べるとインフルエンザウイルスは人から人にうつる感染力が非常に強く、すぐに広がってしまいます。
インフルエンザにかかると仕事を休む必要があったり、学級閉鎖を行ったりするのも、このような感染力が強いインフルエンザの感染を防ぐためなのです。
また風邪であれば、栄養と睡眠をしっかりととることで、数日で治ることが多いのですが、インフルエンザでは症状が出てから治るまで10日前後もかかってしまいます。
インフルエンザの種類
インフルエンザウイルスにはいろいろな種類がありますが、A型、B型、C型の3種に分けることができます。
この中でもA型とB型は冬になると流行することから「季節性インフルエンザ」と呼ばれています。
A型は、インフルエンザと聞いて想像するような激しい症状を伴うインフルエンザです。
38度を超える高熱や関節痛などを伴います。
世界的なインフルエンザの流行としてA型が話題になることが多いのですが、A型は人の免疫を回避するために、
ウイルスのカタチを変えながら新型ウイルスに進化し続けてしまうことも特徴です。
B型は、腹痛や風邪の症状に近くA型に比べると症状が軽く、
C型は一度感染するとカラダの免疫の仕組で2回目は感染しにくいインフルエンザです。
予防するには?
予防接種をうけることも考えられますが、まずはウイルスからカラダを守る事が大切です。
簡単なことですが、外から帰ったら手や顔を洗い、うがいをしましょう。また睡眠と栄養をしっかりととることも意識しましょう。
インフルエンザにかかった後も要注意!
熱が下がったら治った!と勘違いしてしまいがち。でも、体内からウイルスがすぐにいなくなるわけではありません!
「症状が改善したから…」といってお薬の服用を途中でやめたり、人と会ったりすると、
体内に残っているウイルスが周りの人に感染する可能性があります。熱が下がったあとも、
お薬を最後まで飲むこと(医師の指示に従ってください)、症状が治まったあと、最低でも2日以上は自宅で療養し、感染拡大を防ぎましょう。